メソポタミア文明発祥の地、イラクにはたくさんの遺跡がある。しかし、戦争の耐えないイラクでは、その保存も修復もなかなかすすまない。
バグダッドの北北西300kmのところにサマッラという町がある。ここは836年にバグダッドから遷都されたが、わずか50年で放棄された。イスラム教シーア派の聖地でもある。
サマッラにあるスパイラルミナレットは私の好きな遺跡のひとつである。高さ55メートルの螺旋状の塔。心臓の弱い人はちょっと登れない。一番上は、わずか5mほどの平坦で手すりや柵はない。この上で立つのはちょっと勇気がいる。
この塔は6段であるが、7段目は神の領域とされている。
バベルの塔は7段目を作り、神の怒りに触れ、罰として言葉が通じなくなったとされている。今、世界中で別々の言語を使用しているのはそのせいだというのである。
マルウィヤ・ ミナレット
Spiral Minaret = スパイラル ミナレット
Minaret at the Great Mosque of Samarra
Sāmarrā’
سامَراء
Samarra